針治療の目的
坐骨神経痛は東洋医学的に見て、二つに分けられます。
それは針治療の効果が期待できる坐骨神経痛と効果がない坐骨神経痛です。
神経痛の症状とは無関係な区分けです。
このことを理解したならば、針治療を受ける時の目的がはっきりします。
神経痛を治そうとして針治療を受けたとしても、自分の場合がどちらに当てはまるかわからないのです。
針治療は万能な方法ではないと言うことです。
針治療の効果がない坐骨神経痛とはどのようなものでしょうか。
正確には針灸師によって意見が分かれるのだそうです。
失禁を伴うような重度の神経圧迫がある場合は針治療の効果が期待できないと言われています。
また、糖尿病や血管疾患を持っている人の場合も効果がありません。
それから、癌や腫瘍が原因の坐骨神経痛です。
針治療を受けるよりも、通常の病院での治療を考えるべきでしょう。
多くの人が坐骨神経痛に悩んでいると思いますが、針治療の目的は根本原因を取り除くことができるわけではありません。
神経系やツボを押さえることによって、改善するような症状だけが針治療の対象と考えるべきです。
しかし、自分でその症状を確認できるわけではありません。
そのためには一度針治療を受けてみることです。
診察してもらうことで、見えてくることがあるのです。
針灸は東洋医学によって確立された方法です。
西洋医学とは根本的な考え方が違っています。
そのために、治療の効果について疑問を持っている人も多いのかもしれません。